なかむら けんきち
地元の県立三次中学、鹿児島の第七高校造士館から東大に進む。高校時代から伊藤左千夫に師事して短歌の道に入り、「アララギ」同人となる。
卒業後しばらく家業に就いた後、大阪毎日新聞の経済部記者になる。大正15年、再び帰郷し家督を継ぐが、やがて胸を患い、広島県南部で転地療養を始める。昭和8年の暮れ、五日市から尾道に移ってきたが、翌年四五歳で亡くなった。
生涯の大半を山間の村で過ごし、周囲の自然と人々の暮らしを歌い続けた。作風は写実的で、繊細、かつ重厚であると評される。歌集に『しがらみ』『軽雷集』などがある。
〒700-0807
岡山市北区南方3-5-35
TEL 086-223-7411
FAX 086-223-7418