きのした りげん(本名:利玄(としはる))
賀陽郡足守町(現・岡山市)の旧藩主木下利恭子爵の甥として生まれ、5歳の時その養嗣子となって上京。学習院を経て、東大国文科卒業。明治43年、学習院時代の同級生、志賀直哉、武者小路実篤らと「白樺」を創刊。初期には小説も書いたがのち短歌に専念。はじめ北原白秋の影響を受け、やがて窪田空穂、島木赤彦らの写実風に学んだが、後半生の歌集「一路」「みかんの木」にいたって独創的な世界を樹立した。それはいわゆる歌壇一般の思潮とは別の「白樺」文学の系譜と見るべきものであろう。
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