あべ ともじ
生後まもなく、教師だった父の赴任に従って島根県に移る。九歳の時には兵庫県姫路市に移り、姫路中学を経て第八高等学校に進学。この頃、兄の影響で短歌を学び、島木赤彦に傾倒。トルストイ、チェーホフ等も愛読した。東大在学中に同人誌「朱門」へ入り小説を書きはじめる。昭和3年、「文芸都市」に加わり、小説、評論に旺盛な活動を見せる。やがて、川端康成、小林秀雄らの「文学界」同人となり、戦時色の濃くなる中で主知的文学の大道を歩んだ。
10年代の『冬の宿』『風雪』、そして戦後の『日月の窓』『捕囚』等、日本の知的良心を示す名作を遺した。またバイロン、ハーディ、メルヴィルや創元推理文庫版「シャーロック・ホームズシリーズ」などの翻訳のほか、英米文学の本格的研究もまとめている。
〒700-0807
岡山市北区南方3-5-35
TEL 086-223-7411
FAX 086-223-7418