やました むつ
広島中学を経て、東京高等商業学校に入学したが中途で退学。大正6年、住友合資会社に勤務。昭和3年、辞職して上京。5年、研究誌『一路』を発行。その後も、夫人と『一路』の発行に専念し、歌壇有数の結社雑誌に育成した。
第一歌集「春」をはじめ、「霊鳥」「平雪」などの歌集がある。木下利玄の影響を受けながら穏健な写実歌風である。