吉備路文学館

文学者紹介

赤松月船

あかまつ  げっせん

生没日
明治30年(1897)~平成9年(1997)
ジャンル
詩人
出身地
浅口郡鴨方町(現・浅口市) 

9歳で出家して近くの長川寺へ入り、小学校を終える頃、井原市善福寺の住職赤松仏海の養子になり、姓名とも<赤松月船>と改める。旧名は藤井卯七郎。四国の端応寺、福井の永平寺などで修行。その間、藤浦洸、中西悟堂らと交流し、影響を受ける。大正7年上京し、日本大学宗教科、東洋大学国漢文科に学ぶ。生田長江に師事し、佐藤春夫、室生犀星らを識り、本格的な文学活動に入る。大正14年、第1詩集『秋冷』発刊に際し、その長江、春夫、犀星の三人が序文を寄せている。昭和5年、第2詩集『花粉の日』を出版し、11年には東京を去って帰郷、住職となり文壇から遠ざかる。のちに、洞松寺と善福寺の住職を兼務して、曹洞宗大教師となる。