吉備路文学館

文学者紹介

高祖 保

こうそ たもつ

生没日
明治43年(1910)~昭和20年(1945)
ジャンル
詩人
出身地
邑久郡牛窓町

牛窓町で育つ。昭和11年国学院高等師範科卒。少年の時、父の死後分家した母に伴われて母の里滋賀県彦根町に移る。後年母姓の宮部に改める。昭和2年頃「椎の木」同人となり作品を発表。8年8月それまでの作品を集めて「希臘十字」を刊行。17年刊行の「雪」によって文芸汎論詩集賞を受賞。作品は静粛な思考を知的に洗練された高踏的な語句によって表現する抒情詩である。19年7月「夜のひきあけ」を刊行。この年応召、南方にわたりビルマで没す。