吉備路文学館

文学者紹介

戸川残花

とがわ ざんか

生没日
安政2年(1855)~大正13年(1924)
ジャンル
詩人・牧師
出身地
江戸牛込 

旗本戸川氏の養子となり、備中早島5000石を所領。明治元年、14歳で彰義隊に参加。維新後は慶応義塾などに学ぶ。明治7年、キリスト教の洗礼を受け、16年からは伝道師として関西方面で布教。帰京後、麹町教会の牧師となる。23年「伝道師」を刊行。26年「文学界」の創刊時、客員として詩文を発表。中でも「桂川」は北村透谷から激賞される。同年毎日新聞社に入社し、小説の筆もとった。新人時代の田山花袋、島崎藤村の面倒をみたり、樋口一葉に縁談をすすめたエピソードがある。明治34年、日本女子大学の創立に参画し国文学教授となる。晩年は紀州徳川家の南葵文庫の主任をつとめた。