延原 謙
のぶはら けん(本名読み:ゆずる)

- 明治25年(1892)~昭和52年(1977)

- 翻訳家

- 京都府
父の死に伴い、母の郷里津山へ移住。津山中学校から早稲田中学校に転校、早稲田大学電気科に進み、大正4年卒業。日立製作所そのほか電気関係の実務についたが、かたわら欧米の探偵小説の翻訳を手がけた。やがて「新青年」の編集部へ入り、昭和3年、横溝正史のあとをうけて編集長になった。
戦前の代表作はコナン・ドイルの「緋色の研究」「四つの署名」「バスカーヴィルの犬」などで、戦後も改訳し、シャーロックホームズ翻訳史の一頁を飾っている。