まさむね はくちょう(本名:忠夫)
少年時代キリスト教に惹かれ、明治二九年上京。東京専門学校(現早稲田大学)へ入った翌年には洗礼を受け入信するが、四年後には棄教したという。
読売新聞記者を経て、作家生活に入り、冷徹な自然主義者として独自の作風をつらぬいた。評論・劇作にもすぐれ、近代日本の知性の頂点を示す一人として高い評価を受けている。日本ペンクラブ会長、芸術院会員、文化勲章受賞者。