まきもと くすろう(本名:楠男)
早稲田大学を中退して帰郷。農業に従事しながら、大正末期に詩集「処女林のひびき」や古謡を集めて「吉備郡民謡集」を刊行。やがて社会主義思想にめざめて、『文芸戦線』に短歌や評論を寄稿しはじめ、昭和2年には上京して労農芸術家連盟に加わり、プロレタリア文学運動に身を投じて文筆生活に入る。
終始一貫して取り組んだのは童話、童謡、児童文学論であり、プロレタリア童謡、童話の分野を確立した。