吉備路文学館

文学者紹介

里村欣三

さとむら きんぞう(本名:前川二享)

生没日
明治35年(1902)~昭和20年(1945)
ジャンル
小説家
出身地
和気郡日生町 

関西中学校・金川中学校を退校になって、突然郷里を捨てて放浪の旅へ出、あらゆる職種を転々とする。徴兵検査の年に帰郷して甲種合格になるが、入営当日には行方不明となり、一時は国外へも逃亡した。大正末「文芸戦線」に小説を発表し始め、放浪中の体験からルンペン・プロレタリアのどん底生活を描いて高く評価された。昭和一〇年自首、改めて兵役に服し日支事変に出征。以後も報道班員として徴用され、太平洋戦争に従軍、多くの戦記を書き、フィリピンのジャングルで戦死した。