かたおか てっぺい
津山中学時代から文芸誌に投稿。慶大中退後、各地で新聞記者生活をしながら小説を書く。大正13年横光利一、川端康成らと「文芸時代」を創刊し、新感覚派と言われた。
昭和3年プロレタリア文学に移り、5年関西共産党事件で検挙されて服役。獄中で転向を声明して釈放された。以後は、通俗小説に才能をふるうことになる。
鋭敏な精神が、時代の動向にやや軽く反応して、自分の才能を犠牲にしたと見る評論家もある。