吉備路文学館

文学者紹介

藤井真澄

ふじい ますみ

生没日
明治22年(1889)~昭和37年(1962)
ジャンル
劇作家
出身地
岡山市

早稲田大学専門部を卒業、学生時代から戯曲を書き、日蓮主義・社会主義に傾倒する。大正6年、ロシア革命に感激して社会主義と演劇への志向をさらに強め、中央公論を退職する。8年には雑誌「黒煙」を主宰、同誌に戯曲「窟」以下、続々と発表するとともに編集方針も労働文学を中心とした独自のものを打ち立てた。社会主義同盟に加盟、また民衆芸術研究会を設立するが、関東大震災で挫折する。その後、中村吉蔵らと「演劇及映画講義録」を発行し、日本映画学校講師もつとめた。