吉備路文学館

文学者紹介

松崎天民

まつざき てんみん

生没日
明治11年(1878)~昭和9年(1934)
ジャンル
新聞記者・文筆家
出身地
真庭郡落合町(現・真庭市)

小学校4年修了後、大阪に出て奉公。さらに地元に帰り行商や村役場の使丁で一家を支えた。20歳のとき上京、さまざまな仕事をしながら苦学をした。その苦難時代に、徳富蘇峰に見い出され国民新聞に入り、記者生活を始める。その後も大阪新報、大阪朝日、国民、東京朝日、都、など長年、新聞記者生活をつらぬいた。社会の裏面をとりあげた探訪記事で敏腕を発揮、事件取材にも強かった。

記者生活のかたわら、小説、随筆を執筆。大正元年、滝田樗蔭のすすめで『淪落の女』を「中央公論」に発表、叙情的な文章で読者に大いに受けた。次いで、『人生探訪』『女八人』などを著し、人間通の名文家として知られた。昭和3年から、趣味の雑誌「食道楽」を主宰。浪曲好きで、食べ物好きの紀行家という一面もあった。