吉備路文学館

文学者紹介

出 隆

いで たかし

生没日
明治25年(1892)~昭和55年(1980)
ジャンル
哲学者
出身地
津山市

明治37年津山中学校へ進学のころ、叔父・出道直の養子となり出姓に変わる。実父養父ともに教職にあった。明治42年第六高等学校の理農コースに進むが、人生に悩み中退。現岡山市鹿田小学校の代用教員となる。進学前から六高中退までをつづったのが「哲学青年の手記」である。退学の翌年、六高の文科コースに再入学し、東京帝国大学に進学。卒業後は教職にあり、欧州留学を経て昭和10年東京帝大教授となる。昭和26年退官して都知事選に出馬。その後共産党を除名される。

ギリシャ哲学の権威者として「アリストテレス全集」や「出隆著作集」など多数の著書がある。尾上柴舟の主宰した短歌詩「水甕」の創刊時の同人でもあった。