ひろせ てつし
東京帝国大学を卒業、フランス留学後、昭和9年まで慶応大学仏文科の教授。早くから「三田文学」に翻訳や評論を発表したが、昭和3年「仏蘭西文学其他」という雑誌を創刊して、フランス近代・現代文学の紹介につとめた。シュールレアリスムまで翻訳紹介する先駆的なものだったが二年で終わった。著書に「新フランス文学」、訳書にテーヌ「芸術哲学」、フロベール「聖アントワーヌ」がある。教壇を去ってからは実業界に転じた。