吉備路文学館

文学者紹介

野田別天樓

のだ べってんろう(本名:要吉)

生没日
明治2年(1869)~昭和19年(1944)
ジャンル
俳人
出身地
邑久郡長船町

小学校卒業後、大阪に出て小学校代用教員をしながら、23歳で正教員、34歳で国語漢文の文検に合格し、大正11年には53歳で報徳商業学校校長になる。俳句は明治22年頃から始める。正岡子規は「明治29年の俳句界」で彼の作品を秀整と評した。34年松瀬青々が俳誌「宝船」を創刊した時、客員として参加。大正9年第一句集「雁来紅」、12年「丈草集」、14年から昭和4年にかけて「焦門珍百種」35冊の解題を担当。「俳人真蹟全集」の談林時代もうけつぐなど俳文学者としての活躍もめざましい。