吉備路文学館

文学者紹介

西東三鬼

さいとう さんき(本名:斎藤敬直)

生没日
明治33年(1900)~昭和37年(1962)
ジャンル
俳人
出身地
津山市

津山中学時代から夏目漱石や芥川龍之介を読んだが、実生活では日本歯科医専を卒える。二五歳のときから三ヵ年シンガポールで開業、帰国後も総合病院の歯科部長などを勤めた。昭和八年、三三歳のとき偶然から句作をはじめるが、折からの新興俳句運動の中で、三鬼の都市的感覚は忽ち冴えを見せる。十五年、「京大俳句」事件で検挙され、戦時中は執筆中断するが、戦後再起して、「天狼」創刊、「俳句」編集長など常に時代の先頭を走った。句集に「旗」などがある。